ビトーロが一転してアトレティコ移籍!契約延長の話は白紙に
・ビトーロがアトレティコ移籍決断
リーガエスパニョーラ、セビージャに所属しているビトーロは、契約延長秒読みとされていたが、一転してアトレティコ・マドリードへの移籍が決まった。
10日に、セビージャがビトーロの契約延長に成功したと発表していたが、実はこれはビトーロ本人の正式サインを待たずしての発表だったようで、一夜にしてアトレティコ・マドリードへの移籍が決定した模様。
事の成り行きはこうだ。11日にもともとセビージャのクラブオフィスに出向いて、ビトーロ本人が正式サインをする予定だったが、まったく同じタイミングでアトレティコ・マドリードがそれ以前に提示していた待遇を大きく上回る金額を提示してきたことで、一気にアトレティコ・マドリードとの交渉が加速し、最終的には契約成立まで至った。
一部メディアでは、ビトーロの年俸はおよそ10億4000万円に相当する800万ユーロだとされている。
このアトレティコ・マドリードのラブコールを受けて、ビトーロは契約解除金の3750万ユーロをセビージャに支払ってまで、新天地にアトレティコを選択した。事実、セビージャのプレシーズンの練習初日にビトーロの姿はなく、マドリードに滞在している。
・いきなりラス・パルマスへレンタル
ただし、先日のグリーズマンのマンチェスター・ユナイテッド移籍騒動の際にも話題が上がっていたが、アトレティコ・マドリードはFIFAから今夏の選手登録を禁止されている。つまり、ビトーロは1月までアトレティコでプレーすることができない。2シーズン前のバルセロナでのアルダ・トゥランも同じような状況で、丸半年間スタンドでゲームを見つめていた。
ビトーロの場合は、試合に出れない間同じくリーガエスパニョーラのラス・パルマスへレンタルで加入するようだ。次の冬にはアトレティコ・マドリードに復帰し、そこからはじめてチームに正式合流する運びとなる。
セビージャは、10日の時点でエージェント会社とビトーロの父親との会合で、同選手の5年契約で合意に達していた。ホセ・カストロ会長も、その話が事実であるとメディアの前で公言していた。安堵していたセビージャだったが、最終的にビトーロが選んだのはライバルチームであるアトレティコ・マドリードだった。この話は、もうしばらくの間フットボールファン、メディアの間で物議をかもすことになるかもしれない。