ポルトガルが「欧州王者」から「世界王者」になるために重要な初戦
「前欧州王者」対「現欧州王者」
二年前に行われたヨーロッパ選手権。ポルトガルは、グループステージを「3引き分け」でかろうじて突破した後、準々決勝ではペナルティキック戦を制し、決勝ではホスト国のフランスを延長戦の末破って優勝した。
接戦の連続を勝ち抜いて栄冠を手にした彼らだが、ロシアワールドカップへは「欧州王者」の肩書を引っ提げて参戦する。
奇しくも、初戦で対峙するスペイン代表は前回ブラジル大会時に「欧州王者」として大会に挑んだ。しかしながら、初戦で難敵オランダ相手に5発浴びて大敗すると、その後チームを立て直すことができずグループステージ敗退に追い込まれた。
今回ヨーロッパ覇者としてよりライバル国から警戒されるポルトガルは、前回大会のスペインの二の舞には決してなりたくないはずだ。
しかしながら、それは無敵艦隊スペインにだって同じことがいえる。キャプテンマークを巻くセルヒオ・ラモス(レアル・マドリード)をはじめ、アンドレス・イニエスタ(ヴィッセル神戸)、ジェラール・ピケ(バルセロナ)等前回大会経験者は、初戦の重要性をこれでもかというくらい理解しているに違いない。
一般的に、レアル・マドリードでエースを務めるクリスティアーノ・ロナウドと同クラブの不動のセンターバックであるセルヒオ・ラモスのマッチアップ等が注目ポイントに取り上げられがちだが、そうした両者の心理面を考えても見どころ多き一戦となる。
ポルトガルは若手とベテランの融合がカギ握る?
どちらかというとチャレンジャーとなるフェルナンド・サントス率いるポルトガルが、「欧州王者」から「世界王者」になるためには、ロナウドはもちろん、ジョアン・モウチーニョ(モナコ)、ペペ(ベジュクタシュ)等実績豊富なベテラン勢の奮起が不可欠となる。
ロナウド以外にも、大きな得点源となっているアンドレ・シウバ(ミラン)に、中盤から局面を打開できるジョアン・マリオ(インテル・ミラノ)、さらには今季プレミアリーグでブレイクしたウィングのベルナルド・シルバ(マンチェスター・シティ)等成長著しいタレント等のブレイクにも期待がかかる。
そんなグループステージ再注目マッチのグループB初戦「ポルトガル対スペイン」は、日本時間16日3時キックオフ予定だ。
チーム | 勝 | 分 | 敗 | 差 | 点 |
---|---|---|---|---|---|
スペイン | 1 | 2 | 0 | +1 | 5 |
ポルトガル | 1 | 2 | 0 | +1 | 5 |
イラン | 1 | 1 | 1 | 0 | 4 |
モロッコ | 0 | 1 | 2 | -2 | 0 |
ポルトガル vs スペイン
2018年6月16日・3:00(日本時間)
ソチ
グループB
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4.00 ポルトガル・3.25 引き分け・1.91 スペイン