マフレズはローマへ行かず?レスターが「29億円では手放さない」と拒否
・ローマのオファーを拒否したレスター
セリエAの強豪チームが、プレミア中位チームの主力選手にあっさり振られてしまったようだ。レスター・シティは、ローマから提示されたアルジェリア代表でチームの中心選手であるリヤド・マフレズに対してのオファーを断ってしまったそうだ。15日、イギリスメディアの「スカイスポーツ」が報じた。
今夏の移籍マーケットで、ローマはエジプト代表のウインガー、モハメド・サラーをリバプールへ売却。サラーは昨季のローマにおける中心選手で、セリエAで31試合に出場し15得点13アシストという驚異的な数字をマークしていた。そんなチームのスピードスターを失ってしまったローマは、サラーに替わるウインガーの獲得を最優先事項としており、新戦力としてレスター・シティのマフレズに白羽の矢を立てた。
今週の初めにローマがレスターに接触したとされていたこの移籍話は、ステップアップを望むマフレズにとって申し分のないオファーなのではないかと思われたが、レスター・シティもリヤド・マフレズもこのオファーをすんなり拒否。
ちなみに、ローマの敏腕スポーツディレクターでお馴染みのモンチは、レスター・シティの強化部門担当であるエドゥアルド・マシアに話を持ち掛けたようだが、モンチはマフレズの獲得に約29億円に相当する2000万ポンドを準備するとアプローチ。しかり、レスター・シティにとって、この額ではチームのエースを放出するに釣り合わないと判断した。
・昨季はアーセナルからもオファーを受けたが…
マフレズというと、昨シーズンこそ目立った活躍を見せることができなかったものの、一昨シーズンにプレミアリーグを制覇し、PFA年間最優秀選手にも選出された選手だ。プレミアリーグの年間最優秀選手になった去年の夏が、ステップアップするに最もふさわしい時期だったことは否めないが、まだ彼の才能に目を輝かせているスカウティングはいる。
ちなみに、去年の夏はアーセナルから正式オファーを受けたが、マフレズ本人がチーム残留を望んだことでこの移籍話は成立しなかった(チームがチャンピオンズリーグへの出場権を得たことも大きな要因だっただろう)。
しかし、今夏はマフレズの獲得に本格的に乗り出したビッグクラブは未だローマぐらいのもので、昨季ラブコールを送っていたアーセナルからももう見限られてしまった様子だ。つまり、本当にビッグクラブへステップアップするならあのタイミングだったという訳だ。
はたして退団を希望しているマフレズは、自身の思い描くステップアップを実現させることができるのだろうか?今後もこのアルジェリア人の去就に注目が集まる。