亀田和毅が三兄弟対決制する!モラレス相手に大差判定勝ち
・モラレス相手に3-0の判定勝ち
亀田兄弟の三男で、元WBO世界バンタム級王者の亀田和毅が、メキシコのイバン・モラレスと対戦し、100-90×2、99-91の3-0大差判定で勝利した。この結果、亀田は34勝(20KO)2敗、イバン・モラレスは31勝(19KO)3敗となった。
忍者をモチーフにしたコスチュームで会場に現れ大歓声を浴びた亀田和毅は、試合開始直後から相手をスピードで圧倒する。終始右、左のボディとワンツーを的確に使い分けて確実に点数を積み上げていき、最後は大差の判定勝ち。
試合後亀田は、「久々のサウスポーだっただけに、やややり辛さがあると思ったが、ほとんどフルマークで勝利することができたということは前より成長したのかなと思う。最後はダウンを奪いにいきたかったけど、前回よりは良い試合ができたんじゃないかな。少しずつ前に進んでいると思う。」とKOできなかったことに悔しさをにじませるも、自身の成長が実感できた試合だと満足げに振り返った。
今回対戦相手となったイバン・モラレスは、世界4階級制覇王者であるエリクとディエゴという最強の兄を持ち、世界挑戦の経験もある実力者だった。日本とメキシコの3兄弟の三男対決という点でも非常に注目度の高い試合だった。
・世界2階級制覇に向けて視界良好
イバン・モラレスは、試合を通して常に亀田に押される展開で苦しい試合となったが、意地と根性でダウンだけは奪われなかった。このあたりの忍耐強さはさすがのメキシコ勢といったところだ。
イバン・モラレスは試合後、「亀田のことはビデオで研究していたが、実際に戦ってみると想像以上にスピードが速かったなと言う印象。パンチ力に関してはそこまでないが、非常にやり辛い相手だった。今日はなんとしてでも勝利する気でいたけど、最後まで亀田を攻略することができなくて残念だ」と悔しさをにじませつつ、とくに亀田のスピード面に脱帽した様子。
また、亀田3兄弟の長男で、チーフトレーナーでもある亀田興毅は「和毅にとってここがゴールというわけではない。選手としてステップアップしていく過程で、モラレスのような実力のある選手に勝利することができたのは非常に大きな収穫だ」と振り返った。兄弟での世界2階級制覇に向けて視界良好だ。
長男である亀田興毅が全盛期の時代から、「亀田家の一番の実力者」、「亀田家の最終兵器」等とメディアから過剰に取り上げられていた和毅だが、ここから真の実力を見せつけていきたいところだ。