6年ぶり再現の長友VS内田の試合結果 日本人対決の実現は…?
・長友VS内田の試合結果
21日、プレシーズンマッチの「ドラゴン・シティ・カップ」が中国で行われ、日本代表長友佑都が所属するインテルと、元日本代表内田篤人が所属するシャルケが対戦した。
中国とシンガポールのアジア2カ国でツアーに参加するインテルは、この日が初戦となった。一方シャルケは、2日前にトルコのベジュクタシュと対戦し、3-2で勝利している。
かつては欧州チャンピオンズリーグのベスト4を争ったこの2人の日本人対決に注目が集まったこの試合、長友は左サイドバックで先発出場し、内田はベンチスタートとなった。
前半は両チーム見せ場を作ることができず0-0で折り返す。ゲームが動いたのは後半59分。シャルケのバーナード・テクペティが左から中へ切り込み、相手ディフェンスを引きつけながら横パス。これをエリア内右で受けたダニエル・カリジュリが長友をかわしてシュート。これがゴール左隅に突き刺さり、シャルケが先制ゴールを挙げた。
先取点を奪われたインテルだが、71分に追いつく。ジョアン・マリオからのラストパスを受けたジェイソン・ムリージョがペナルティエリア手前から左足で豪快にシュート。これがゴール左上隅に決まり、1-1。
さらにインテルは、後半アディショナルタイムに素早いリスタートからアンドレア・ピナモンティがペナルティエリア内に侵入し、相手キーパーをかわしてシュートを放つ。この決定機は、死にもの狂いで戻ったナウドのブロックによって阻止された。
結果、1-1のままタイムアップ。内田は最後まで出番が無かったものの、長友はインテルのプレイヤーの中でただ一人フル出場を果たした。日本人としては、2011年以来のチャンピオンズリーグ準々決勝以来となる2人の対決を期待しただろう。しかし、今回その対決が実現することは無かった。
今日の試合では内田に出番が訪れなかったが、これまでのテストマッチ2試合には出場し、2ゴールを挙げるなど及第点以上の活躍を見せているため、開幕スタメンに向けて悪くないスタートを切ったと言っていいだろう。今日フル出場をした長友は、かねてから放出要因として名前が挙がっているだけに、なんとかこれから続くプレシーズンマッチでアピールしてほしいところだ。
シャルケは25日からオーストリアへ移り、26日のアゼルバイジャンのネフチ・バクーとのテストマッチに備える。一方インテルは、このまま中国に滞在しインターナショナル・チャンピオンズカップの中国ラウンドに参戦する。24日、リヨンとの初戦に挑む。