EURO2020での躍動が期待されたファティ 3度目手術で欠場決定的に
EURO2020不参加濃厚のアンス・ファティ
現地時間4日、スペインメディア『ムンド・デポルティーボ』がバルセロナに所属するスペイン代表FWアンス・ファティが、6日に左ひざの再手術を受けることを報じた。
これにより、アンス・ファティのEURO2020への参加は絶望的に。
昨年11月7日に行われたラ・リーガサンタンデール第9節のレアル・ベティス戦で左ひざの内側半月板の断裂という大怪我を負ってしまったスペイン代表のティーンエイジャー。
その2日後の9日には手術を受け、当初は全治4カ月の見込みと発表されていたが、実際には今年1月には再手術を行うなど順調に回復が進まず、とうとう3度目の手術を受ける運びとなった模様。
そんなアンス・ファティの手術には、、ポルトガル代表のチームドクターも務めるアントニオ・マエストロ医師をはじめ3名が関わることになっている。この数週間でひざの精密検査をはじめとするあらゆるテストを実施し、手術が必要との判断を現地時間5日に決定したようだ。
手術後はおよそ2カ月の離脱を強いられることになる模様で、今シーズン中のラ・リーガサンタンデールでのプレーは当然ながら不可能となった。
それどころか、今夏行われるEURO2020や東京オリンピックも欠場が決定的となり、スペイン代表としても大きな痛手となった。今回の手術が無事に成功した場合、来シーズンからはバルセロナの一員としてラ・リーガサンタンデールをフルで戦うことができるとのこと。
とはいえ現在18歳とまだまだ若いアンス・ファティ。バルセロナの下部組織カンテラで育ちで昨年9月にトップチームに正式昇格。今シーズンはUEFAチャンピオンズリーグをはじめ公式戦10試合に出場し、5ゴール4アシストをマークしていた。
また、昨年9月にはスペイン代表デビューも果たし、カタールワールドカップヨーロッパ予選でも一時主力としてプレーし、同代表史上最年少ゴール(17歳311日)もマークしていた。
スペイン代表、バルセロナ両チームにとっては、次こそ完治することを祈るばかりだろう。果たしてアンス・ファティは負傷前のキレを完全に取り戻すことができるだろうか。