飛躍を続けるアタランタ

昨季セリエA3位となりチャンピオンズリーグ初出場を決めて大旋風を起こしたアタランタが今年も俄然注目のサッカーをしている。日本ではまだまだ馴染みが少ないプロビンチャ、アタランタを紹介したい。

 

歴史

1970年代から2010年代までの40年間で8回の降格を経験するほど、降格、昇格を繰り返すアタランタだったが、2011-2012シーズンから9年間はセリエAに残留している。その9年間では10位以下が指定席だったが、2016-17シーズンを4位でフィニッシュすると以降7位、3位、そして今季もコロナウイルスで中断するまで4位とセリアA残留を目指すチームからスクデット、ヨーロッパの舞台を目指すまでのチームへと進化している。

 

イタリア屈指の育成クラブ

タイトルを狙うよりも育成に定評のクラブである。主なアタランタ出身選手は以下の通り。

・ガエターノ・シレア(→ユヴェントス、イタリア代表)

・ロベルト・ドナドーニ(→ACミラン他、イタリア代表)

・アレッシオ・タッキナルディ(→ユヴェントス他、イタリア代表)

・リッカルド・モントリーヴォ(→フィオレンティーナ→ACミラン、イタリア代表)

・ロベルト・ガリアルディーニ(→インテル・ミラノ他、イタリア代表)

アタランタで育ちビッククラブへ移籍しイタリア代表まで上り詰めた名選手を数多く輩出しているのが分かる。

現インテル・ミラノ所属のアレッサンドロ・バストーニも各年代で代表入りしフル代表入りも近いか。

 

育成クラブから勝つクラブへ

ガスペリーニ監督が就任後、万年10位以下のチームが4位、7位、3位と勝てるチームへと変貌を遂げた。今年は中断するまで4位とチャンピオンズリーグ出場圏内をキープしている。
下位のチームは引いて守り1発カウンター狙いが定番だが、ガスペリーニ監督は攻めるサッカーを前面に掲げている。
3-4-3または5-2-1-2のフォーメーションを採用。一般的に3バック、5バックは守りのフォーメーションとなるが、今季セリアA、チーム得点数1位が示すように守備的でなく攻撃的な3バックまたは5バックを構築しているのが特徴的である。
フォーメーションだけでは机上の空論になってしまうが、ガスペリーニ監督のもとアタランタのサッカーは組織的に選手が連動しているのでボールが気持ちよく回るので見ていて楽しいサッカーである。
もう一点、見逃せないのが、ゾーンディフェンスが全盛の中で、オールコートでのマンマークを導入しているところだ。ハイプレス、インテンシティを求めているので、フィジカルがないと後半足が止まりやすくなるが、このプレースタイルを維持するために厳しい練習を課すことでガスペリーニ監督は有名である。

 

リーグ1位の得点力

得点力最大のキーポイントはヨシップ・イリチッチ、アレハンドロ・ゴメス、ドゥバン・サパタ、ルイス・ムニエルらが揃う強力な攻撃陣。
現在セリアAでチーム得点数はナンバー1の70得点を上げている。2位のラツィオが60点、3位のASローマが51点。2位、3位との得点差を考えるとアタランタの攻撃陣がいかに強力かが歴然である。
フィールドプレイヤー全員がシステマティックに走り回り、最後は決定力の高いイリチッチ、サパタらでゴールを奪うスタイルを完全にモノにしていると言える。

 

 

今季、クラブ初出場となったチャンピオンズリーグの戦いでは、グループステージ3連敗から最終節に勝利し逆転での決勝トーナメントを決めた。決勝トーナメントではバレンシアを4-1、4-3と相変わらずの得点力で破りベスト8入りを決めている。チャンピオンズリーグが続行していたら、もしかしたら何かをしてくれるチームだったと思うほど魅力あふれたチーム。これからもアタランタの進化を楽しみたい。

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About the Author

スポーツ好きが高じて大学(ロサンゼルス)では体育学を専攻。好きなスポーツはサッカー、野球、競馬を中心に 何でも興味あり。ラスベガスが最寄りだったのが縁でスポーツベットの世界にハマり早20年超。ベッティングトップ10では1番の新米ですが先輩から学びつつ、有意義な情報を提供していきたいと思います。




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