ムバッペの東京五輪参戦は消滅か。EURO2020出場一点集中へ。
レ・ブルー10番はEURO2020出場に一点集中か
フランス代表で10番を背負うパリ・サンジェルマン(PSG)のフランス代表FWキリアン・ムバッペは、EURO2020出場に完全に照準を合わせることになりそうだ。
現在22歳のキリアン・ムバッペ。東京オリンピック世代の選手であり、オーバーエイジ(OA)枠を使うことなくU-24代表の一員としてオリンピックに参加することが可能。
ティーンエイジャーの時点でA代表デビューからすぐに主力として定着したこともあって、オリンピック年代のレ・ブルーではプレー機会がないわけだが、それでもキリアン・ムバッペ本人は東京オリンピック出場への意欲をのぞかせていた。
しかしながら、新型コロナウイルスのパンデミックにより大会が1年延期されたこともあって、ムバッペの東京オリンピック出場の可能性は消えつつあるとフランスメディア『ル・パリジャン』が伝えている。
東京オリンピック本大会では、日本代表、メキシコ代表、南アフリカ代表とグループステージを戦うフランス代表だが、過密な大会のスケジュールとそれに伴う疲労の影響が懸念されてきた。
そうでなくても、フランスA代表は今季終了後の6月から7月にかけてこちらも延期されていたEURO2020を戦う予定であり、大会終了後にオリンピック代表に合流するとなるとほぼ休養のないまま次のシーズンを迎えることになってしまう。
そうした背景もあって、キリアン・ムバッペはEURO2020への参戦一点に集中することが濃厚。また、パリ・サンジェルマンの退団も噂されている中、不確定となっている来季の去就を決断する期間も当然ながら必要になる。
ちなみに、キリアン・ムバッペとパリ・サンジェルマンの契約は今季を終えれば残り1年になり、関心が噂されるレアル・マドリードへの移籍でラ・リーガサンタンデール初参戦への準備が必要になるかもしれない。
とはいえ、キリアン・ムバッペが今回の東京オリンピック出場を逃したとしても、3年後の2024年には地元パリでオリンピックが開催される予定。今回オリンピック参戦を見送れば、オーバーエイジでパリ五輪に参戦することは容易になるかもしれない。