冨安健洋、次のステージは?
ここまで順調にステップアップを続ける冨安健洋は昨夏(2019年)にベルギーのシント=トロイデンからセリエAのボローニャに加入したばかりだが、早くも次のステップへの噂が絶えない。ボローニャは引き留めに向けて動き出すとイタリア『Totto Bologna Web』が伝えている。
冨安のキャリア
冨安はプロキャリアをアビスパ福岡でスタートし早々とレギュラーを獲得。19才で早くも海を渡りベルギーのシント=トロイデンが海外初挑戦となった。
各年代で代表選出されていた冨安は同時期にフル代表としてデビューも飾った。センターバックの選手としては10代で代表デビューは日本初なった。その後も日本代表の不動のセンターバックに定着している。
シント=トロイデンには約1年半と言う短い期間ではあったが公式戦41試合に出場しセンターバックのレギュラーとして不動の地位を築いた。
順調なキャリアを過ごす冨安は、ベルギーから次のステップに選んだのは守備の国、イタリア・セリエA、古豪ボローニャに完全移籍が2019年夏に決まった。ボローニャへの日本人選手は中田英寿以来となった。
セリアAでの飛躍
当初はカテナチオにアジャストするのに時間が必要かと思われたが、開幕戦からスタメンに起用された。しかも、本職のセンターバックでなくサイドバックとしてセリアA1年目から本職に勝とも劣らずのハイパフォーマンスを見せリーグ戦26試合中20試合に出場している。日本代表戦での負傷の影響で欠場があったがレギュラーポジションを確固たるものとしている。
チームはコロナウイルスによるセリエA中断まで10位に付けている。来季ヨーロッパリーグ出場圏(5位)を狙える位置にいるほどの躍進を見せているが、その原動力の一人であることに異論はない。
市場価値
シント=トロイデン、ボローニャ、日本代表で実績を積んだ冨安健洋の市場価値は2〜3倍まで上昇しているようだと26日、イタリア紙『コリエレ・デッロ・スポルト』が伝えている。
ボローニャは移籍金約8億5000万円でシント=トロイデンから獲得したが、僅か1年で約17〜25億円を超える価値があると紹介している。
同メディアによると、リーガ・エスパニョーラやプレミアリーグのクラブが強い興味示している模様。そして冨安自身も国外へのステップアップを検討していると考えられると報じている。
現在、新型コロナウイルスの影響で中断しているセリエA、この期間が冨安の今夏にどのような影響を与えることとなるか。試合は行われないが冨安を取り巻く状況は刻一刻と変わってくるはずだ。
今季セリエAに20試合出場して出場時間1925分、2アシストを記録している若きDFはどのようなキャリを歩んでいくのか?次のステップはスペインか?イングランドか?ボローニャの引き留めを受け入れて残留をするのか?動向から目が離せない。